要点:AI導入企業の73%が採用工数の削減を実感する一方、削減対象と順序を誤ると成果につながりません。フォワード「AI×採用実態調査」(n=376)とNALYSYS調査(n=1,625)の一次データから、採用プロセス全体のどこをAI化すると工数削減が実感できるか、工程別に整理します。
- この記事の結論
- 1. 調査データが示す工数削減の実態
- 2. 工程別: AI化の効き方
対象読者:設備工事会社の採用担当者・経営者

この記事の結論
採用のAI化で「工数が削減された」と実感している導入企業は73%(フォワード調査、n=376)に上ります。しかし削減の実感と採用成果は別です。工数削減を実感しつつ決定数が増えない企業は約半数に上るため、「どの工程をAI化するか」の選び方が成果の分かれ目です。
本記事では、採用プロセスを工程別に分解し、一次調査データに基づいて「AI化で工数削減が実感できる工程」「成果に効く工程」を整理します。
1. 調査データが示す工数削減の実態
| 指標 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| AI導入企業のうち「採用工数が削減された」 | 73% | フォワード「AI×採用実態調査」(2025年10月、n=376) |
| 導入企業のうち「採用決定数が増えた」 | 51% | 同上 |
| AI面接導入で「選考にかかる時間・工数を削減できた」 | 52.8% | NALYSYS調査(2026年2月、n=1,625) |
| AI活用領域 | スカウト文面作成・スクリーニング・面接調整など定型業務中心 | フォワード調査 |
73%と52.8%の差は、AI化の対象領域の差です。フォワード調査のAI活用は定型業務中心で、そこでは工数削減の実感が高く出ます。NALYSYS調査はAI面接(選考工程)に絞った場合の数値で、それでも半数超が工数削減を実感しています。
2. 工程別: AI化の効き方
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効き度: ●●●=大 / ●●=中 / ●=小。工数削減・成果の判定は本文「2. 工程別: AI化の効き方」の表(フォワード調査 n=376・NALYSYS調査 n=1,625)に基づく。
採用プロセスを6工程に分け、調査データから工数削減と成果への効き方を整理します。
| 工程 | 工数削減への効き | 成果(決定数)への効き | データの裏付け |
|---|---|---|---|
| ①母集団形成(求人・スカウト) | 中(文面作成の自動化) | 中(数は増えるが質は別) | フォワード: スカウト文面作成が主要活用領域 |
| ②書類選考 | 大(廃止・縮小で丸ごと削減可能) | 大(漏れの解消) | NALYSYS: 書類選考廃止33.5%、基準緩和含め86.7% |
| ③一次面接 | 大(全員面接を自動化) | 大(優秀層の取りこぼし解消) | NALYSYS: 効果1位「不合格にしていた層から優秀人材を採用」62.4% |
| ④最終面接 | 小 | 大(判断業務) | ハイブリッド運用6割超(NALYSYS)が示す通り人間の担当 |
| ⑤内定後フォロー | 小 | 大(承諾率) | NALYSYS: 志望度向上の実感33.9%と未成熟 |
| ⑥採用ナレッジ管理 | 中 | 中〜大(属人化解消) | フォワード: 属人化63.8%、ノウハウ共有56.1% |
この表から読める方針は次の通りです。
- 工数削減を最も大きく出すのは②書類選考と③一次面接。廃止・AI面接化は工程そのものを縮小するため、部分最適のAI化より削減効果が大きい。
- ④⑤はAI化の効きが小さい。 ここをAI化前提にした計画を立てると、工数も成果も伸びません。
- ⑥ナレッジ管理は地味だが、担当者が変わっても採用が止まらない状態(63.8%が課題と回答)を作る前提工程。

3. 実務的な導入順序の推奨
調査データの整合性から、工数削減と成果を両立する導入順序は次の通りです。
- ⑥から始める: 選考基準・合否理由・母集団データを記録する。属人化63.8%の解消が後段の全ての効果測定を可能にする。
- ②③で間口を再設計する: 書類選考の緩和・廃止とAI面接導入。工数削減の実感(73%)と成果(効果1位62.4%)が同時に出る領域。
- ①の定型業務をAI化する: スカウト文面・面接調整の自動化。効果は中程度だが導入コストが低く、初期の実感獲得に有効。
- ④⑤は人間中心のまま設計を見直す: AIは判定補助・情報整理に限定し、工数予算は最終面接と内定後フォローに厚く配分する。
なお、この順序は2つの調査データの整合から構成した推奨であり、導入順序の因果を検証した調査結果ではありません。
まとめ
- AI導入企業の73%が工数削減を実感。ただし決定数増加は51%で、削減と成果は別問題
- 削減効果が最も大きいのは書類選考と一次面接(工程ごと縮小できるため)
- 最終面接・内定後フォローはAI化の効きが小さく、人間の設計領域
- 効果測定と属人化解消のため、ナレッジ記録を最初に整える
FAQ
Q. AI化で工数削減の効果が最も大きい工程はどこですか?
書類選考と一次面接です。廃止・AI面接化は工程そのものを縮小するため、部分最適のAI化より削減効果が大きくなります。AI導入企業の73%が「採用工数が削減された」と実感しており(フォワード調査・n=376)、削減効果が最も大きく出る領域です。
Q. 最終面接や内定後フォローもAI化すべきですか?
この2工程はAI化の効きが小さい領域です。AIは判定補助・情報整理に限定し、人間中心のまま設計を見直すことが推奨されます。ここをAI化前提にした計画を立てると、工数も成果も伸びないため、工数予算は最終面接と内定後フォローに厚く配分します。
Q. AI採用の導入はどの順序で進めるべきですか?
最初に採用ナレッジ管理(選考基準・合否理由・母集団データの記録)を整え、次に書類選考の緩和・廃止とAI面接で間口を再設計し、その後スカウト文面・面接調整などの定型業務をAI化します。④最終面接と⑤内定後フォローは人間中心のまま設計を見直します。なお、この順序は2つの調査データの整合から構成した推奨であり、導入順序の因果を検証した調査結果ではありません。
出典
- AI×採用実態調査 — 株式会社フォワード(PR TIMES)(2025年10月、n=376、従業員50名以上の企業の採用担当・人事責任者・経営層)
- 新卒・中途採用におけるAI面接導入に関する実態調査 — 日本の人事部(レバレジーズ株式会社NALYSYS、2026年2月、n=1,625)
フルスクラッチ開発との単純比較ではなく、自社標準の積算(直請・再利用前提)との比較で費用を抑える設計です。※削減率は案件の要件・既存資産の流用可否により大きく異なり、特定率を保証するものではありません。積算前提は料金シミュレーター・/price-list/の算定条件をご確認ください。自社の規模や自動化したい業務を選択するだけで、想定開発費用と手作業による工数削減効果をその場でシミュレーションできます。