要点:空調設備・消防設備会社85社の採用ページを2026年9月22日に再観測した採用情報公開率指数の第2回。給与明記1.2%・応募フォーム38.8%・FAQ25.9%。第1回(2026年9月・89社・給与3.4%)と同一URLで比較し、開示水準の変化を時系列で追う。
- この記事の結論
- 観測概要
- 業種別に見える差: 空調は「投資型」、消防は「最小構成」(第2回も変化なし)
対象読者:設備工事会社の経営者・採用責任者

この記事の結論
空調設備・消防設備会社の採用ページを、第1回(2026年9月9日〜10日・89社)と同じURLリストで2026年9月22日に再観測しました(第2回・85社。4社はURL到達不能のため当月分母から除外)。結果は、給与の明記1社(1.2%)・年間休日0社・応募フォーム38.8%・FAQ25.9%でした。
第1回(給与3.4%)から前回比が下がって見える要因は、第1回の給与3社のうち2社が求人媒体ページ上の記録で、今回はその媒体ページに到達できなかったためです。公式サイト上の給与明記1社は変化なく、実質的には横ばいです。同一企業84社のペア比較では、残業情報+1.2pt・研修制度+1.2pt・応募導線+1.2ptの微増以外、すべての項目で変化は0〜1.2ptにとどまりました。約2週間という短い期間でも開示水準はほぼ動かないこと自体が、第2回の観測結果です。
なお、現場写真の項目は観測基盤の抽出器を0.1から0.2に更新した影響が大きく、前月との比較はできません(詳細は調査方法・Limitations)。
本ページはこの観測を毎月第1火曜に同じURLで再観測し、時系列で追う定番ページです。次回観測は2026年10月6日を予定しています。同時期に同じ方法で観測したビルメン100社の詳細は「ビルメン会社100社の採用ページ観測」に、電気工事100社の旗艦調査は「電気工事会社100社の採用サイト調査」にまとめています。
観測概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 観測日 | 2026-09-22(第2回・前回2026-09-09〜10) |
| 対象 | 空調設備38社・消防設備47社(合計85社・前回89社のうち4社到達不能) |
| 母集団 | gBizINFO起点で収集した設備分野法人DB(846社) |
| 観測対象 | 各社の採用ページ(第1回と同一URL) |
| 方法 | 統一基準のrule-based抽出(recruitment-extractor/0.2・第1回は0.1) |
| 指標 | 16項目の公開率(公開企業数÷解析成功企業数) |
| 性格 | 人によるvalidation前の暫定値。待遇水準ではなく開示行動の観測 |
## 全体結果: 16項目の公開率(第2回・2026-09-22)
| 項目 | 全体(85社) | 空調(38社) | 消防(47社) | 前回差※ |
|---|---|---|---|---|
| 給与 | 1.2%(1社) | 2.6%(1社) | 0.0%(0社) | ±0 |
| 年間休日 | 0.0%(0社) | 0.0%(0社) | 0.0%(0社) | ±0 |
| 残業情報 | 4.7%(4社) | 5.3%(2社) | 4.3%(2社) | +1.2pt |
| 必要経験 | 7.1%(6社) | 10.5%(4社) | 4.3%(2社) | ±0 |
| 未経験可 | 7.1%(6社) | 10.5%(4社) | 4.3%(2社) | ±0 |
| 資格支援 | 0.0%(0社) | 0.0%(0社) | 0.0%(0社) | ±0 |
| 研修制度 | 4.7%(4社) | 2.6%(1社) | 6.4%(3社) | +1.2pt |
| キャリアパス | 4.7%(4社) | 10.5%(4社) | 0.0%(0社) | ±0 |
| 社員インタビュー | 1.2%(1社) | 2.6%(1社) | 0.0%(0社) | -1.2pt |
| 現場写真 | 68.2%(58社) | 73.7%(28社) | 63.8%(30社) | 比較不可※ |
| 採用動画 | 3.5%(3社) | 7.9%(3社) | 0.0%(0社) | ±0 |
| 0.0%(0社) | 0.0%(0社) | 0.0%(0社) | ±0 | |
| YouTube | 2.4%(2社) | 5.3%(2社) | 0.0%(0社) | ±0 |
| 応募フォーム | 38.8%(33社) | 65.8%(25社) | 17.0%(8社) | ±0 |
| 応募導線(エントリーCTA) | 8.2%(7社) | 13.2%(5社) | 4.3%(2社) | +1.2pt |
| FAQ | 25.9%(22社) | 47.4%(18社) | 8.5%(4社) | ±0 |
注1: 前回差は、第1回・第2回の両方で取得できた同一企業84社のペア比較です。抽出器のバージョンを0.1から0.2に更新したため、判定基準が変わった項目(特に現場写真)は前月との比較ができません。
注2: 給与の前月3.4%(3社)には求人媒体ページ上の記録2社が含まれます。今回は媒体ページに到達できず計上できず、公式サイト上の明記1社は前回と同じです。
注3: 応募フォームはフォームの設置、応募導線は「エントリー」「応募」などのCTA文言の検出を示し、別の項目です。
業種別に見える差: 空調は「投資型」、消防は「最小構成」(第2回も変化なし)
- 空調設備(38社): 応募フォーム65.8%・FAQ47.4%・現場写真73.7%と、採用ページとしての装備率が高い。第1回からこの構造は変わっていない。
- 消防設備(47社): 同じ項目が17.0%・8.5%・63.8%と、フォームとFAQは最小構成のまま。
一方で、給与・年間休日・残業情報という「条件の数字」は、どちらの分野でもほぼ誰も書いていない(給与空調2.6%・消防0.0%・年間休日両分野0.0%)。採用ページの装飾に投資する会社は増えても、条件の開示には手をつけない、という非対称は第2回でも維持されました。
他分野の観測との整合
同時期に同じ方法で観測した他分野の結果(詳細は各記事参照):
- ビルメン100社(2026-09-13観測・採用ページ26社解析): 給与明記15.4%・年間休日3.8%。ビルメンは分野内で給与の明記率が最も高い一方、採用ページの到達率が最も低い。
- 電気工事100社(旗艦調査・採用ページ40社到達): 給与公開7.5%・年間休日5.0%。
- Recruitment Score平均: ビルメン18.6・電気18.7・空調23.7・消防10.2(100点満点)。
分野ごとにSampleの規模と到達率が異なるため数値の単純比較はできないものの、「条件の数字の開示が1桁%で横ばい」という構造は4分野で共通しています。
経営者への意味
- 条件の数字は、書いていない会社がほぼ全社なので「書くだけで差別化になる」状態が続いています。給与・年間休日・残業情報の3点をすべて明記した採用ページは、第2回の85社では0社でした。
- 写真・フォームだけの採用ページは、この観測では「標準装備」として記録されています。応募者が判断材料にできないページは、フォームがあっても応募に結びつきにくい構造です。
- 自社の採用情報の公開状況は、無料の「採用情報診断」で6項目を確認できます。
調査方法
母集団はgBizINFOを起点に収集した設備分野法人DB(846社)です。このうち採用ページの取得・解析に成功した企業をSampleとします(採用ページが存在しない・解析不能な企業は分母から除外)。16項目を公開/非公開の2値で判定し、公開率を算出します。再観測は毎月、同じURLリストを直接取得して行い、URLと判定基準は調査方法書(docs/methodology/recruitment-disclosure-index.md)に固定しています。観測に使った企業別の生データはCSVとして順次公開します。
抽出器は第1回でrecruitment-extractor/0.1、第2回から0.2を使用しています。0.2では現場写真などの項目判定基準が変わったため、第1回との直接比較ができない項目は本文で明示しています。
Limitations
- 「公開していない」は「実際に提示しない」を意味しません。本指数は開示行動の観測であり、待遇水準の測定ではありません。
- Sampleは採用ページに到達できた企業に偏ります。公式サイト自体が見つからない企業は分母に含まれていません。
- 第2回では89社のうち4社がURL到達不能(接続エラー)のため当月の分母から除外しました。除外企業の当月値は不明です。
- 抽出器を0.1から0.2に更新したため、特に現場写真の項目は第1回との直接比較ができません。第3回以降は0.2基準で時系列が揃います。
- 数値はrule-based抽出による人間validation前の暫定値です。validationの進行に応じて修正される場合は、変更履歴に記録します。
- 空調・消防のSampleは地域偏りがあります。全国を代表する数値ではありません。
FAQ
Q. Recruitment Scoreではなく公開率にした理由は?
公開率は「何社が書いているか」がそのまま読めるため、毎月の比較と外部引用に向くからです。総合得点(Recruitment Score)が必要な場面では、従来どおり各観測記事のScoreを参照できます。
Q. なぜ毎月観測するのですか?
採用ページの公開水準は単発の調査では「いつの時点の話か」が不明になり、引用に使えないためです。同じURLを毎月観測することで、開示水準の変化そのものを記録できます。改善が進んでいないこと自体も、業界を読む材料になります。
Q. 自社がこの調査の対象になった場合は?
観測は公開ページのみで行い、公開されている情報の記録だけをしています。掲載内容の修正・更新は通常の採用ページ更新と同じで、次回観測に自然に反映されます。記載内容に誤りを発見した場合は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
次回更新と変更履歴
- 次回観測: 2026-10-06(毎月第1火曜)予定。対象URL・基準は変更しません。
- 変更履歴:
- 2026-09-22第2回観測を追記(85社・到達不能4社除外・抽出器を0.2に更新・現場写真は前回比較不可)。title内の給与明記率を1.2%に更新。
- 2026-09-29表示の訂正: 第2回観測の実施日は2026-09-22です(初版で2026-10-06と誤記載。観測データ自体の変更はありません)。
- 2026-09-14初版公開(第1回観測: 2026-09-09〜10実施・89社・抽出器0.1)。
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出典・参考資料
- gBizINFO(Gビズインフォ) — 経済産業省が運営する政府の法人情報ポータル。本調査の母集団となる設備分野法人DB(846社)の収集起点(取得日: 2026-09-25)
- 採用ページの公開率の観測値と16項目の判定基準は当社独自の観測に基づく。対象URLリストと判定基準は調査方法書(
docs/methodology/recruitment-disclosure-index.md)に固定
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