SysDev Guide.
FOR DECISION MAKERS

失敗しない
システム発注の
教科書。

システム開発の発注は、家を建てるよりも難しいと言われます。
お見積りの見方、契約の種類、要件の伝え方...。
発注者が知っておくべき「武器」を、ここですべて公開します。

The Order Guide Book
V1
01

全ては「RFP」から始まる

シ

ステム開発会社にお見積りを依頼するとき、「こんなシステムを作りたいんです」と口頭で伝えていませんか?
それは、レストランで「美味しいものを作って」と注文するようなものです。
出てくる料理も、値段も、あなたの想像とは全く違うものになるでしょう。

RFP(提案依頼書)とは何か

RFP (Request For Proposal) とは、発注者が開発会社に対して「こういうシステムを作ってほしい」という要件を文書化したものです。
これがないと、開発会社は「リスク」をお見積りに上乗せします(バッファ)。
精度の高いRFPを用意することは、そのままコストダウンに直結するのです。

RFPに最低限含めるべき5つの項目

  • 01.
    プロジェクトの背景と目的 なぜこのシステムを作るのか?解決したい経営課題は何か?(KGI/KPI)
  • 02.
    機能要件一覧 必須機能(Must)と、あれば良い機能(Want)の区別。
  • 03.
    非機能要件 想定アクセス数、セキュリティレベル、稼働時間(24/365か?)、対応ブラウザ。
  • 04.
    スケジュールと予算感 いつまでにリリースしたいか(絶対納期か、目標納期か)。予算の上限。
  • 05.
    現行システムの資料 もしリニューアルなら、現行のデータ構造や仕様書。
02

お見積りの「魔物」を見抜く

A社は300万円、B社は1000万円。同じ要件を伝えたはずなのに、なぜこれほど差が出るのでしょうか?
安いからといって飛びつくと、後で「追加請求」の嵐に見舞われることになります。

人月単価 × 工数 = お見積り額

IT業界の多くのお見積りは「人月(にんげつ)」で計算されます。
1人のエンジニアが1ヶ月働く値段(単価)と、完成までにかかる期間(工数)です。

安さの裏には理由があります:

⚠ 単価が安い場合

経験の浅いジュニアエンジニアが担当する可能性があります。
品質が低く、バグだらけになるリスクがあります。

⚠ 工数が少ない場合

「テスト工程」や「要件定義」を省いている可能性があります。
あるいは、要件を過小評価しており、後で「それは別料金です」と言われるリスクがあります。

03

「請負」か「準委任」か

契約形態の選択を間違えると、プロジェクトは地獄と化します。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、フェーズによって使い分けるのが正解です。

契約形態 対価の対象 特徴・向いているフェーズ
請負契約 成果物の
完成
完成責任あり。要件が完全に固まっている場合に有効。
ただし、後からの仕様変更は原則不可(別料金)。
推奨:明確なウォーターフォール開発
準委任契約
(SES/ラボ)
業務の
遂行
完成責任なし。エンジニアの時間/技術力を買う。
仕様変更に柔軟に対応できるが、完成しなくても費用は発生する。
推奨:アジャイル開発、要件定義、保守運用

💡 Pro Tip:
「要件定義」はスコープが見えないため準委任契約で行い、要件が固まった後の「製造」は請負契約で行う、というハイブリッド方式も一般的です。

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ここまで読んで、「やっぱり難しそうだ」と感じたら。
私たちがあなたの代わりにRFPを書き、ベンダーを選定し、プロジェクトを管理します。

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