Mistake #90 : RDD (Resume Driven Development)

会社の金で作る
「僕の作品」

「この技術、ずっと触ってみたかったんですよね」。
その知的好奇心は素晴らしいですが、顧客の本番環境はあなたの実験場ではありません。
「使いたかったから」で選ばれた技術は、エンジニアが去った後、誰も保守できない負債となります。

📄 履歴書ファースト診断
  • 機能要件よりも、使いたいライブラリの選定から議論が始まる
  • 「Googleが使っているから」という理由で、複雑な構成を採用している
  • シンプルなCRUDアプリなのに、マイクロサービス構成になっている
  • その技術を選定した人が、リリース直後に転職した
⚠️ 警告:そのプロジェクトは「公共事業」ではなく「個人作品」になりかけています。
技術は手段であり、目的ではありません。

01. 枯れた技術の価値

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Rust GraphQL K8s Microservices

エンジニアとしての市場価値を上げたい気持ちは理解できます。
しかし、ビジネスにとって最も価値があるのは「枯れた技術(Boring Technology)」です。
バグが出し尽くされ、ドキュメントが豊富で、採用が容易な技術。
これを選ぶ勇気を持つことが、真のプロフェッショナルです。

最新技術は
サイドプロジェクトで試せ。
本番は遊び場ではない。

02. 目的と手段の逆転を防ぐ

技術選定の際は、必ず「ビジネス上の課題」からスタートしてください。
「なぜその技術が必要なのか?」を言語化し、従来技術と比較検討する。
このプロセス(ADR: Architectural Decision Records)を残すことで、個人的な好みの混入を防げます。

03. 組織としてのガイドライン

CTOやテックリードは、技術選定のガイドラインを設けるべきです。
「新しい技術を導入する際は、PoC(概念実証)を経て、チーム全員の合意を得る」
というルールがあるだけで、暴走する「履歴書駆動開発」を抑制できます。

執筆:テックリード

現実主義の指導者。
チームの技術力を高めることと、無謀な技術選定を許容することは似て非なるものだと知っている。