会社の金で作る
「僕の作品」
「この技術、ずっと触ってみたかったんですよね」。
その知的好奇心は素晴らしいですが、顧客の本番環境はあなたの実験場ではありません。
「使いたかったから」で選ばれた技術は、エンジニアが去った後、誰も保守できない負債となります。
- 機能要件よりも、使いたいライブラリの選定から議論が始まる
- 「Googleが使っているから」という理由で、複雑な構成を採用している
- シンプルなCRUDアプリなのに、マイクロサービス構成になっている
- その技術を選定した人が、リリース直後に転職した
技術は手段であり、目的ではありません。
01. 枯れた技術の価値
エンジニアとしての市場価値を上げたい気持ちは理解できます。
しかし、ビジネスにとって最も価値があるのは「枯れた技術(Boring Technology)」です。
バグが出し尽くされ、ドキュメントが豊富で、採用が容易な技術。
これを選ぶ勇気を持つことが、真のプロフェッショナルです。
サイドプロジェクトで試せ。
本番は遊び場ではない。
02. 目的と手段の逆転を防ぐ
技術選定の際は、必ず「ビジネス上の課題」からスタートしてください。
「なぜその技術が必要なのか?」を言語化し、従来技術と比較検討する。
このプロセス(ADR: Architectural Decision Records)を残すことで、個人的な好みの混入を防げます。
03. 組織としてのガイドライン
CTOやテックリードは、技術選定のガイドラインを設けるべきです。
「新しい技術を導入する際は、PoC(概念実証)を経て、チーム全員の合意を得る」
というルールがあるだけで、暴走する「履歴書駆動開発」を抑制できます。