Mistake #76 : Orphan Resources

請求書を見て青ざめる
「ゾンビリソース」

「検証用に立ち上げたハイスペックサーバー、消したっけ?」
シャットダウンしただけでは、課金は止まりません。
誰も住んでいない廃墟に、毎月高額な家賃を払い続ける。それがクラウド破産の入り口です。

🧟 ゾンビ発生診断
  • AWS/GCPの請求ダッシュボードを、毎月チェックしていない
  • EC2インスタンスは消したが、アタッチされていたEBS(ディスク)は残ったままだ
  • Elastic IP(固定IP)が、どのサーバーにも紐付かずに放置されている
  • 「test-server-01」のような名前のリソースが半年以上稼働している
⚠️ 警告:あなたのクラウド環境は「ゴミ屋敷」です。
無駄なリソースが利益を圧迫し、セキュリティホールにもなっています。

01. 死んでも課金される

test-db
dev-sv
old-lb
mvp-01
$500...
$120...
$50...

クラウドのリソースには「消し忘れ」やすいポイントがあります。
特にEBSボリューム(ディスク)やElastic IP、古いスナップショットです。
これらは本体(EC2など)を削除しても、明示的に削除しない限り残り続け、課金され続けます。
「停止(Stop)」と「削除(Terminate)」は全く別の概念であることを理解してください。

使わないなら、
息の根を止めろ(Delete)。

02. タグ付けの義務化

「誰が」「何のために」「いつまで」使うリソースなのか。
これをタグ(Tag)として付与することを義務付けましょう。
`Owner: Tanaka`, `Project: Alpha`, `Expire: 2024-12-31`。
タグのないリソースは、ボットが自動的に削除するスクリプト(Janitor Monkey的なもの)を走らせるのも効果的です。

03. IaCによる管理

手動でポチポチと作ったリソースは、必ず忘れ去られます。
TerraformやCloudFormationなどのIaC(Infrastructure as Code)ツールを使い、すべてのリソースをコードで管理してください。
「`terraform destroy`」コマンド一発で、環境をきれいに掃除できるようにしておくことが、クラウド運用の基本です。

執筆:FinOpsスペシャリスト

コストカッター。
クラウド利用料を可視化し、無駄なリソースを削減することで、開発予算を30%捻出するプロ。