地図なき店舗移転の
悲劇
「リニューアルで綺麗になりました!」
しかし、旧住所(URL)に来たお客様が見たのは、
「このページは存在しません」という冷たい看板だけだった。
- サイトリニューアルで、URLの構造(ディレクトリ)を変更した
- 「301リダイレクト」という言葉を、要件定義で一度も聞いていない
- Google Search Consoleで「見つかりません(404)」が急増している
- ブックマークからアクセスするとエラーになる
Googleの検索評価(SEO)もリセットされ、売上が激減します。
01. 転居届を出さない引越し
The requested URL was not found on this server.
システムのリニューアル時、エンジニアは良かれと思ってURLを綺麗にします。
`/products/item_detail.php?id=123` を `/items/123` にするような変更です。
これは技術的には正しい改善です。
しかし、「郵便局への転送届(リダイレクト)」を出し忘れると、大事故になります。
Googleやブックマークに保存されているのは「古い住所」です。
そこにアクセスした顧客が目にするのは、新しくなったサイトではなく、
無慈悲な「404 Not Found」画面です。
これは実店舗で言えば、移転の貼り紙も出さずに店を更地にするようなものです。
企業の「資産」である。
02. 301リダイレクトの義務
Webサイトの引っ越しにおける絶対のルール。
それは「旧URLから新URLへ、301リダイレクト(恒久的な転送)を設定すること」です。
これを行えば、ユーザーは自動的に新しいページに転送され、
Googleの評価(被リンクやドメインパワー)も新しいURLに引き継がれます。
これを「システム要件」として定義できるかどうかが、プロの仕事です。
03. 新旧対照表を作る
面倒な作業ですが、リニューアル前には必ず
「旧URL一覧」と「新URL一覧」のマッピング表(対照表)を作成する必要があります。
「トップページだけ転送すればいいや」という手抜きは許されません。
商品ページに来た客を、いきなり玄関(トップ)に飛ばすのは不親切だからです。
正しい場所に、正しく案内する。それがデジタルの「おもてなし」です。