Mistake #50 : Data Silos

バベルの塔

マーケティング部は「商品A」と呼び、物流部は「アイテムB」と呼び、
経理部は「コード001」と呼ぶ。
言葉が通じなくなった組織に、繁栄はありません。

🏚️ データバラバラ診断
  • ECサイト、店舗レジ、基幹システムで、顧客IDが全部違う
  • 新商品が出るたびに、Excelでマスタ申請書を作り、5人の担当者にメールしている
  • 「去年のA商品の売上を出して」と言われても、集計に1週間かかる
  • システム間のデータ連携が、夜間バッチのCSV転送で行われている(よく失敗する)
⚠️ 警告:あなたの会社は「サイロ化」で窒息しかけています。
AIを導入しようにも、学習させるデータがどこにもありません。

01. 5つの「正解」がある世界

ECサイト "ID: T-SHIRT-01"
(White)
倉庫管理 "ID: 999212"
(Shiro-T)
販売管理 "ID: 0001"
(Tシャツ白)

システムごとに最適化を進めた結果、それぞれのシステムが独自のマスタデータを持つようになります。
EC担当者は「使いやすいから」と独自のID体系を作り、倉庫担当者は「バーコード管理だから」とJANコードを使います。
その結果、同じ「白いTシャツ」なのに、システムによって名前もIDも違う状態になります。
これでは、全社的な在庫管理や売上分析など不可能です。
経営者は「正確な数字」を知ることができず、勘に頼った経営を強いられます。

データは「石油」だと言うが、
今のそれは「泥水」だ。

02. 入力の手間は5倍

マスタが散らばっているということは、メンテナンスコストも倍増するということです。
新商品を1つ登録するために、ECの商品マスタ、基幹の商品マスタ、倉庫のマスタ、POSレジのマスタ...
5回も同じようなデータを入力しなければなりません。
これは単純なムダであり、入力ミスの温床です。
「ECでは5000円なのに、レジでは4500円」といった価格の不整合が頻発し、顧客の信頼を失います。

03. 唯一の神(MDM)を立てる

解決策は、MDM(Master Data Management)の導入です。
全社で唯一の「正解」となるゴールデン・マスタを定義し、そこから各システムへデータを配信する仕組みを作ることです。
各システムは好き勝手にマスタを持つことをやめ、神(MDM)の言葉に従います。
これにより、新商品の登録は1回で済み、全システムのデータがリアルタイムに同期されます。
「言葉」を統一すること。それがDXの第一歩です。

執筆:データ戦略室

「データが繋がれば、ビジネスが変わる」を信念とするデータエンジニア集団。
バラバラのシステムをつなぐAPI基盤とデータパイプライン構築のプロ。