Mistake #32 : Vague Search Expectations

水晶占い検索

「『あ』って入れたら、お客さんが欲しいものがズバリ出るようにして」。
あなたはシステムに検索機能を求めているのではありません。
超能力を求めているのです。
曖昧な要件で作られた検索窓は、何も見つからない「虚無の窓」になります。

🔮 検索要件診断
  • 仕様書に「いい感じに検索できること」と書いてある
  • Googleのような検索を、社員3人の1ヶ月の開発で実現しようとしている
  • 「表記揺れ(例:ダイヤとダイア)」をどうするか全く決まっていない
  • 検索結果が0件のとき、ただ「0件です」とだけ表示される
⚠️ 警告:あなたの検索機能は、ユーザーを迷子にさせる装置です。
「見つからない」は、ECサイトにおける「機会損失(カゴ落ち)」の最大の原因です。

01. Googleは魔法ではない

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私たちはGoogleの賢さに慣れすぎています。
誤字を修正し、文脈を読み、現在地から最適な店を出す。
あれは数万人の天才エンジニアと、数兆円のインフラが作り出す魔法です。
SQLの `LIKE '%keyword%'` だけで同じことができるはずがありません。
「あいまい検索」を舐めてはいけません。それは底なしの沼です。

システムは
心を読めない。
文字を読むだけだ。

02. Elasticsearchの導入

本格的な検索機能を実装するなら、RDB(MySQLなど)だけで粘るのはやめましょう。
全文検索エンジン(ElasticsearchやAlgolia)を導入すべきです。
これらは「トークナイズ(形態素解析)」や「スコアリング」といった、
検索のための専用回路を持っています。
適材適所。検索には「検索のプロ」を使うのが鉄則です。

03. 何も出ない時の「おもてなし」

検索クオリティを上げるには時間がかかりますが、すぐにできる改善があります。
それは「0件ヒットの画面(No Results)」を作り込むことです。
ただ「ありません」と言うのではなく、
「もしかして:〇〇ですか?」「人気の商品はこちら」と提案する。
検索に失敗しても、接客を止めないこと。それが良いUIの条件です。

執筆:検索体験(Search UX)デザイナー

「見つかる」喜びを設計するスペシャリスト。
類義語辞書のチューニングから、検索UIのA/Bテストまでを徹底的に行う。