Mistake #28 : Frankenstein Integration

システム・
フランケンシュタイン

「最新のReactで作ったフロントエンド」の下に、
「30年前のCOBOLで動く基幹システム」が埋まっている。
死んだ細胞と生きた細胞を無理やり縫い合わせた怪物は、
夜な夜なエラーという名の悲鳴を上げます。

🧟 つぎはぎ診断
  • モダンな画面なのに、データ反映は「翌朝9時」である
  • APIのレスポンスに、謎の半角スペースや制御文字が含まれている
  • エラーが出ると「ホスト側の問題です」と言われ、誰も直せない
  • CSVファイルをFTPで送受信する「バッチ連携」が現役である
⚠️ 警告:あなたのシステムは「時限爆弾」です。
インターフェース(接合部)の不整合は、最も発見しにくく、最も深刻なバグを生みます。

01. 異なる時間の融合

📱⚡️🦕
App (2025) --[CSV]-- Mainframe (1990)

UX(ユーザー体験)を良くしようとして、表面だけ最新技術にするのは危険です。
ユーザーは「ボタンを押したら即座に完了する」と思っています。
しかし、裏側がバッチ処理なら、その期待は裏切られます。
思想もスピードも違う新旧システムを繋ぐのは、
F1カーのエンジンを馬車に積むようなものです。

ガワだけ変えても、
中身は変わらない。
腐敗は中から進む。

02. 腐敗防止層(ACL)を作る

古いシステムの「毒(扱いにくいデータ構造)」が、新しいシステムに侵入するのを防ぐ必要があります。
そのために「腐敗防止層(Anti-Corruption Layer)」という変換レイヤーを挟みましょう。
この層で、古いデータをモダンな形式に翻訳するのです。
直接つなぐと、新しいシステムまで古臭い設計に引きずられてしまいます。

03. 段階的なモダナイゼーション

やはり最終ゴールは、古い基幹システムの刷新です。
しかし、それは何年もかかる大工事です。
まずはAPIゲートウェイを設け、古いシステムをラップ(隠蔽)することから始めましょう。
そして裏側を少しずつ、マイクロサービスへと置き換えていくのです。

執筆:エンタープライズ・アーキテクト

複雑なシステム連携の地図を描く設計士。
DDD(ドメイン駆動設計)を用い、新旧システムの平和的な共存と移行を先導する。