死してなお
歩くモノ
リリース延期を3回繰り返し、誰も成功すると思っていないプロジェクト。
しかし、今日も定例会議は開かれ、誰も「中止しよう」とは言いません。
それはサンクコスト(埋没費用)の呪いで動くゾンビです。
生きている人間の時間(リソース)を食らい尽くすまで、それは止まりません。
- PMが交代して3人目だ
- 「あと少しで完成します」という報告が半年続いている(90%シンドローム)
- 当初の目的が何だったか、誰も正確に覚えていない
- デスマーチが常態化し、メンバーの目が死んでいる
勇気ある撤退(損切り)だけが、会社を救う唯一の手段です。
01. サンクコストの呪い
"Costs already spent..."
「ここまで1億円かけたんだから、完成させないと無駄になる」。
これが最大の誤りです。
1億円はもう戻ってきません。
問うべきは「さらに5000万円かけて、回収できる見込みがあるか?」です。
もしNoなら、今すぐ止めるのが最も経済的な判断です。
今止めるのが、
一番安い。
02. 90%シンドローム
プロジェクトは「進捗90%」になってから、永遠に終わりません。
残りの10%(バグ修正、結合テスト、仕様変更)に、最初の90%と同じ時間がかかるからです。
進捗報告会で「順調です」と嘘をつくのをやめましょう。
「終わる見込みがありません」と認めることが、再生への第一歩です。
03. 介錯(かいしゃく)の儀式
ゾンビプロジェクトを終わらせるには、経営層による強力な介入(介錯)が必要です。
担当者を責めずに、「プロジェクトの前提が変わった」として中止を宣言する。
そして、得られた教訓(ポストモーテム)を共有する。
死を無駄にせず、次のプロジェクトの糧にする文化が必要です。