イエスマン軍団と
裸の王様
HiPPO(Highest Paid Person's Opinion)= 最も給料の高い人の意見。
データや現場の事実よりも、社長の「なんか違うな」の一言が優先される。
エンジニアは考えることを放棄し、ただ言われた通りにコードを書く機械になります。
しかし、ユーザーは社長の部下ではありません。
- 仕様の理由を聞くと「社長がそう言ったから」と返ってくる
- A/Bテストの結果よりも、役員会の多数決が優先される
- リリース直前に「ボタンの色を変えろ」という鶴の一声(ちゃぶ台返し)がある
- 誰も使わない「社長肝入りの機能」がトップページにある
市場は、社長の機嫌など気にしません。
01. データは階級を超える
Netscapeの元CEOジム・バークスデールは言いました。
「データがあるなら、データに従おう。みんなの意見しかないなら、私の意見に従おう」。
逆に言えば、データさえあれば、新卒の意見でも社長の意見を覆せるということです。
HiPPOに対抗する唯一の武器は、客観的な「数字(データ)」だけです。
事実で戦え。
02. ユーザーの声を聞く仕組み
社長室にユーザーはいません。
定期的にユーザーテスト(行動観察)を行い、その動画を経営層に見せてください。
ユーザーが「使いにくい」と顔をしかめる映像は、100枚のパワーポイントよりも強力です。
「私」や「あなた」ではなく、「彼ら(ユーザー)」を主語にしましょう。
03. イノベーションのジレンマ
トップダウンは「決定のスピード」は速いですが、「学習の質」は低くなります。
現場に権限を委譲(エンパワーメント)し、小さな実験を繰り返させる。
Amazonが成功したのは、ジェフ・ベゾスが天才だったからではなく、
「Two Pizza Teams」という小規模チームに意思決定権を与えたからです。