車輪の再発明
症候群
「Not Invented Here(ここで発明されたものではない)」。
外部のライブラリやツールを信用せず、全てを自前で作ろうとする病。
彼らが誇らしげに作った「俺のフレームワーク」は、
世界中の何千人ものエンジニアが育てたOSSよりも、本当に優れているのでしょうか?
- 標準的なフレームワークを使わず、社内独自の「オレオレFW」を使っている
- ログイン認証のロジックまで、ゼロから手書きしている
- ライブラリのバグを直そうとするより、自分で作り直した方が早いと考える
- その「独自ツール」のメンテナーが退職し、誰も中身が分からない
車輪(汎用的な機能)は発明するものではなく、買うか借りるものです。
01. 巨人の肩に乗る
ソフトウェア開発の歴史は「抽象化の歴史」です。
先人たちが苦労して作り上げた「ライブラリ」「フレームワーク」「SaaS」という巨人の肩に乗ることで、
私たちはより高い場所(ビジネス価値の創造)に手が届きます。
基礎部分を自作することは、巨人の肩から降りて、泥の中を這うようなものです。
コードを書くな。
ただ繋ぎ合わせろ。
02. 独自コードは負債である
「自分たちで作れば無料」というのは幻想です。
自作コードには、永遠に「メンテナンスコスト」という利子がつきます。
OSSなら世界中の誰かがバグを直してくれますが、
自作フレームワークのバグは、あなた自身が休日に直さなければなりません。
「書かないコード」こそが、最もバグのないコードです。
03. コア・コンピタンスに集中する
あなたの会社は「Webフレームワークを作る会社」ですか?
それとも「顧客にサービスを提供する会社」ですか?
もし後者なら、フレームワーク作りは競合他社との差別化にはなりません。
差別化につながらない部分は、徹底して既製品を使う(Buy)。
そして、真に価値のあるビジネスロジックだけを作る(Make)。
この「Make or Buy」の判断を誤らないでください。